SQLServerBIの構成形態 OLAPサーバー編

先日の続きで、KAYANOの薦める構成の話です。

KAYANOの推奨構成 ②OLAPサーバー編
今回は、DWHとOLAPサーバーです。

 DataBase ※SQLServer

 ↓

(OLAP DataBase) ※SSAS

OLAPって?
DWH(DB Server)では「テーブル単位」でデータを扱うのに対し、
OLAPサーバーは「テーブルとマスターの纏まり」として扱います。
なんでかというと、データを集計してレポートを作るときには、
「テーブルとマスター」を組み合わせて使うので予め纏まりとして
定義しておけば「レポートが作りやすい」からです。
こういう纏まりでデータを定義するのがOLAP Databaseです。

つまりOLAP Databaseというのは、レポートを作るためのサーバーです。

注意してほしいのですが、ここでいう「レポート」は定型レポートだけじゃないことです。
簡単にレポートを作れるということは、とっても簡単に変更できるということです。
営業部署別のレポートを変更して、顧客別にとか、地域別にとかと変更する(ダイシング)ことも、全社集計レポートを特定営業所のみに変更する(スライシング)ことも、営業所別のレポートを担当者明細に変更する(ドリルダウン)ことも簡単にできるってことです。
この簡単に変更できるという点から「自由分析レポート」と呼ばれるものが
実現されています。


ということで

  • 定型レポートしかいらない
  • そもそもデータが単純だからOLAPでなくても簡単
  • 簡単じゃなくていい

という場合は、OLAPは必ずしも必要ありません。
※必ずしもというのは、SSASの場合、集計検索がDBより早いので
 データ件数が多い(数百万件以上)の場合は、メリットがあるからです。


だから、KAYANOの推奨としては、SSASは必ずしも使わなくていい。ということになります。
でも、SSASは使いだすと、とっても面白い・便利な製品です。
データに対する考え方を理解しないと、どうやって作るのかよく解からない、とーーーっても難しいものなんですが、細かなところで色々な定義や機能を設定することができて、とても奥が深くて楽しい製品なので、ぜひトライしてほしいところです。


ちなみに、次で触れる、レポートサーバーのSSRSとは相性があまり良くないので、SSASとSSRSを組み合わせるとちょっと苦労するかもしれません。
KAYANOが感じる中でSQLServerBIの最大の弱点です。
OLAPサーバーは、レポートを作りやすくする為のサーバーなのに・・・TT)
SSRSは定型レポートを作るためのサーバーだってことで許してちょんまげ(古っ)

じゃーねー